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- ビジュアルゲートキーパー(VGK)〜複雑形状物の全数検査
複雑形状物の全数検査 - ビジュアルゲートキーパー(VGK)
鍛造/鋳造品, 車体など複雑な部品/製品について、3D CADデータ上で設定した計測点の寸法計測/変形/欠け/バリのインライン検査を実現します。 ビジュアルゲートキーパーはまさに「門番」として様々な生産プロセスで活躍します。
ソリューションの概要
従来、鋳造・鍛造品の検査は抜き取り→検査室に持込み、接触/非接触3D計測装置と高価な計測ソフトウェアを使った検査が実施されています。
ビジュアルゲートキーパー(VGK)はラインに設置した3Dビジョンセンサーで撮影するだけで、製造部品全数の寸法、形状検査を実現します。
計測点と計測の種類(変形,寸法,バリ,欠け)はマスターとなるCADデータ上で設定することができます。
独自の計測手法により、従来は特殊な治具で実施している車体など板金製品/部品の加工/組立精度にも使用できます。
計測開始から結果出力までの所要時間は数秒で、計測データは出荷品のトレーサビリティ用データとしても活用できます。
対象ワーク
- 鍛造品
- 鋳造品
- 車体 他
仕様
仕様項目 | 内容 |
---|---|
撮影時間 | 0.4 ~ 0.8 秒 |
解析時間 | 1 ~ 2 秒 ※ |
検査精度 | ±0.1 mm ※ |
計測項目 | 変形,寸法,バリ,欠け |
品種設定 | 3DCADデータで品種登録 |
機器構成 | 3Dビジョンセンサー(YCAM3D)、ビジュアルコントローラ、モニタ |
外部機器接続 | シーケンサ等へのデータ提供が可能 |
外部機器通信 | 【出力】 状態 : Ready , Busy , Error 結果 : OK , NG , 計測値 【入力】 撮影トリガー , 品種切替 , 製品情報 |
※撮影対象によって異なります。
VGKの実施例
マツダ(株)のクランクシャフト欠肉検査システム
Visual Gate Keeperがマツダ(株)のクランクシャフト製造工程で活用されている事例を紹介します。
自動車の製造工程では、クランクシャフトや車体等の3次元的に複雑形状の計測が課題となっています。
「Visual Gate Keeper」はこのような現場ニーズに対して
- 3Dビジョンセンサ「YCAM3D」による撮影〜約0.5秒
- 約2秒で検査結果出力→全数検査の実現
- トレーサビリティデータの提供
を実現しました。
YCAM3Dによるインライン検査の動画
運用現場の様子
オペレータ室には「リアルタイム検査結果画面」が表示され、形状検査のカラーマップの目視確認が可能です。また、計測数値異常時にはサイクル停止を実現しています。
クランクシャフトのような複雑な形状の製品で、離れた箇所の面間距離や3次元的な変形を数値やカラーマップで出力して、定量的な評価を可能にします。
オペレータによる目視確認
リアルタイム検査画面の動画
※ 本ページ掲載の画像/動画はマツダ(株)の利用合意受けているので、他への転載、転用を一切禁ずる。