弊社製品YCAM3Dのファームウェアをアップデートしました。過去のファームウェアに比べて、大幅に機能が向上しています。今回は、このブログにてファームウェアアップデートに関する情報をご紹介していきたいと思います。
高速撮影
最新ファームウェアでは、3D撮影の撮影時間が「約半分」になりました。短縮時間は約「400ms」になります。画像処理の世界ではミリ秒オーダーが求められますので、大きなアドバンテージになります。
HDR機能
HDR機能は、撮影時の光に関わる悪影響を軽減する事ができる機能です。
例えばワーク自体が光を反射しやすい場合、撮影する角度によってはハレーションが発生しまいますが、HDR機能を使用すれば影響を軽減する事ができます。
次の例はハレーション(ネジ上の黒い箇所)が発生してデータが欠けた部分をHDR機能で補っている例です。
点群生成方式の改善
3D撮影で点群を生成する為の手法は今まで「位相シフト グレイコード方式」を使用していましたが、この度の最新ファームウェアでは「位相シフト 3位相方式」を採用しました。この方式は従来の方式に比べて、ノイズの低減、点群数の増加(形状を把握するためのデータが多い)が大きな特徴です。
次の例は、プラスチックのコネクタを撮影した結果です。
下図は撮影風景です。
下図は、グレイコード方式での撮影結果です。
下図は、3位相方式での撮影結果です。以前の方式より黒い部分(データが欠けている部分)が減り、形状が良く分かる様になっています。
詳細な資料をPDFでご用意しております、ご興味がありましたら是非ご覧ください。